不動産ニュース
不動産ニュース
文書作成日:2017/8/29
農地の「青地」「白地」とは?

 ある不動産会社の新人社員のAさん。ある日、先輩から「クリニックの開業を考えている先生がいるんだけど、検討している土地が市街化調整区域内の農地みたいなんだ。その土地が『青地』か『白地』か調べておいて」と言われました。Aさんは、「えっ、『青地』とか『白地』ってなに?」と困ってしまいました。
 さて、『青地』とか『白地』とはどのようなものなのでしょうか?

 『青地』『白地』といった概念は、「農業振興地域の整備に関する法律(以下「農振法」といいます。)に定められているものです。農業振興地域とは、「自然的経済的社会的諸条件を考慮して総合的に農業の振興を図ることが必要であると認められる地域」をいいます。優良な農地を確保するため「農地法」による農地転用許可制度と併せ、農振法に基づく農業振興地域制度が設けられています。

 農業振興地域は、都道府県知事が指定し、これに基づき市町村が農業振興地域整備計画(以下「農振計画」といいます。)を策定します。農振計画では、農振法に基づき次の事項が定められています。

 ・農用地等として利用すべき土地の区域(農用地区域)及びその区域内にある土地の農業上の用途区分(農地、採草放牧地、混牧林地、農業用施設用地)
 ・農業生産の基盤の整備及び開発に関する事項
 ・農用地等の保全に関する事項 他

 ここにいう「農用地区域」がいわゆる『青地』といわれるものになります。また、農業振興地域内にある農地のうち、「農用地区域(青地)」以外の農地のことを『白地』といいます。

 「農用地区域(青地)」は、長期にわたり農業上の利用を確保すべき土地の区域をいいます。したがって、農用地区域内の土地は原則として転用が認められず、仮にこういった農地を転用しようとする場合には、農振計画を変更し、その農地を農用地区域から除外する必要があります。これを「農振除外」といい、農用地区域以外に代替できる土地がないこと等の複数の要件を全て満たさなければなりません。その上で農地法の転用許可を受ける必要があります。したがって、『青地』の農地の転用は時間と手間が相当程度かかるものであるといえます。

 なお、『青地』か『白地』かの確認については市役所等の農政課や農業振興課(役所によって呼称は異なります)や農業委員会に問い合わせれば確認を行うことができます。

※作成日時点での法令に基づく内容となっております。
 

 お問合せ

株式会社名南財産コンサルタンツ
不動産事業部
〒450-6333
名古屋市中村区名駅一丁目
1番1号 JPタワー名古屋33階
TEL:052-589-2341
FAX:052-589-2342
定休日:土日祝
営業時間:09:00〜18:00
メールでのお問合せ